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なるほどね。

北海道民独身男性の日常

価値観の相違

今日は久しぶりに札幌の北にある浜益(はまます)というところに行ってきた。

浜益には漁港があり、とれたての魚介を使った料理を出す食堂が立ち並ぶ。

 

まずはそのうちの一軒、「ふじみや」へ。

ここは食堂だけでなく和菓子屋もやっていて、むしろそちらがメインになっている。

名物は「ジャンボどら焼き」で、実演販売のタイミングで行けば焼きたてが手に入る。

甘さ控えめの餡としっとりふんわりの生地が最高で、浜益に行くと必ず買いに行く。

 

ジャンボどら焼きを3つ購入し、次は本命の「みさき食堂」へ。

カウンター席につくと店主のおじさんがお冷を出しつつ、

「今日はね、刺身定食がおいしいよ!」

とのこと。

このお店の定番メニューはウニやホタテ等の食材を惜しみなく使った「浜ラーメン」。

以前に何度か訪れた際は浜ラーメンを頂き、毎度のように感動しながら完飲していた。

しかし店主がそう言うならと、今日は刺身定食を頼むことにした。

 

料理ができるのを待っていると、店の電話が鳴った。

盗み聞きするつもりは無かったが、電話が近かったので店主の話が聞こえてくる。

内容から察するに、電話主はウニはあるか?と店主にしつこく聞いているようだ。

最近は海が荒れていたこともあり、どうやらウニが入らなかったらしい。

また、入ったとしても時期的にバフンウニではなくムラサキウニばかりなのだそうだ。

 

電話が終わって程なくして、刺身定食が運ばれてきた。

見ればタコホタテ、ヒラメ、ソイの刺し身に、ホタテ稚貝の味噌汁。

ウニやイクラのような見た目の豪華さは無いが、食欲を刺激するには十分だ。

写真を撮るのも忘れて箸を割り、刺し身から頂く。

コリコリとした歯ごたえのみずみずしいタコ

プリプリとして甘みのあるホタテ

モチモチの食感に臭みの一切無いヒラメ。

さっぱりとしていながら確かな旨味が広がるソイ。

どれも口にしただけで新鮮さが伝わってくる。

白いご飯がドンドン進み、夢中で完食した。

 

満足感を噛み締めつつお腹をさすっていると、店主が声をかけてきた。

「どうです、おいしかったでしょう?うちのは活きがいいからねぇ!」

「はい、おいしかったです〜!」と笑顔で答えながら思った。

一見して地味に見えても、店主が自信を持って勧める確かな食材と料理がある。

それを「ウニがない」「イクラがない」と切り捨てるのは、もったいなくはないか。

 

美味しいものは美味しい時期に、美味しいうちに、美味しい食べ方で食べたいものだ。