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なるほどね。

北海道民独身男性の日常

雪が降った。

外に出たのは19時を過ぎた頃だった。

緯度の高い所だからこの時期はかなり日が長いが、それでもすっかり暗くなっていた。

アパートの玄関を出てすぐに気づく。雪だ。

もう4月も終わるというのに雪だ。

へえ、と思った。

試される大地で20ウン年試されてきたからあまり驚きはしない。

上着のフードを被り歩き出すと、次第に悲しみが湧いてくる。

GWに入ったのに冬タイヤは替えられない。ダウンジャケットがしまえない。

テレビで本州の桜を見た気がするが、こちらはやっとツクシが顔を出したばかり。

そう、いつだって北海道は俺たちを試している。

 

近所のセイコーマートは、今日もやる気のない店員の声で迎えてくれる。

「っしゃーせー、セイコーマートへようこそー」

この殺伐とした雰囲気が実に心地いい。

まっすぐにホットシェフのコーナーに向かう。大盛り豚丼510円。

少しだけ迷ってさらにフライドチキンをカゴに入れる。230円。高い。

流れるようにパックの飲み物を確認。ソフトカツゲンがない。クソが。

いつもは絶対飲まない雪印コーヒーを選んでサンドイッチを物色。

翌朝の食料を確保しつつ、カップ麺コーナーの大盛り緑のたぬきを迷わずゲット。

最後に独身男性の強い味方、カロリーメイトを3箱取ってレジへ。

セイコーマートのカードはお持ちっすか〜?」

いつもの呪文に素早くカードを差し出す。ポイント残高を確認したことは一度もない。

2,400円を払って楽しいお買い物、終了。

 

帰宅して晩飯をTwitterにアップする。なぜなのかは自分でもわからない。

コンビニ飯でも、ラーメンでも、ただ何となくTwitterへ。

すると、まもなく「いいね!」が付く。

そうするとほんの少しだけ晩飯が美味しく感じる、気がする。

 

雪印コーヒーのカフェインが、不耐症の脳髄を酔わせていく。

 

ああ、

 

いい気持ちだなあ。